APTセブ旅行記(3)

フィリピンカジノ

6日目。カジノの名前は「カジノフィリピーノ」だ。

メインイベントも終わり、残すイベントも2つ。ヘッズアップの大会もあったが、ヘッズアップほど実力差が出るものがないので、今回は見送り。

最後のディープスタックトーナメントに出場。つい先日にこれで9位までいけているから、今回もどこまでいけるか楽しみだったが、152人中の32位で終了。最後はあいも変わらずのバッドビート。A7スーツでスチールかけて、45スーツにコールされ、5が落ちる。がっかりだよ。

今回の大会では、ほとんどバットビートで飛んでいる。問題は、コールしやすいチップ量になっているからなんだけどさ。それにしても強い手で入っているので勝ってもおかしくはないのだが・・・。ま、ザッツポーカーというやつである。

トーナメントも終わったので、そのままの足で懲りずにキャッシュゲーム。

前日は少し負けたので、今日はその負けの反省を踏まえて、いつもネットで稼ぐように、しっかりタイトに打つ。

セットオーバーセットなどにも助けられ、なんとか200BBほど勝つ。

「もしかして、ポーカーで食べていけるんじゃないか!」と誰しもが、勝った日にだけ錯覚する余韻に浸りながら、この日は少しだけいい気分で帰ることができたのだった。

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7日目。一度は行ってみなければいけない、ジョリビー。ハンバーガーが美味しかった。

そういえば、セブに来た時だけではないのだが、あまり僕は日本人に見られない。

「英語を喋ってるからだよ」「一人でいるからさ」と心優しい人々は言ってくれるのだが、本当の理由を僕は知っている。そう、日本人らしく垢抜けてないのだ。もさっとしておるのだよ。もさっ。

さて、そんなことはどうでもよく、ポーカーの最終日。最後は6人で回すタイプのゲームだ。

席に座って、皆がつぶやく言葉があった。「ん?スタートチップはいくらだい?」と。そう、僕も思った。とてもチップが少ないのだ。6000点。なんでや、と思っていたら海外事情に詳しい人が「夜からプレイヤーズパーティーがあるから、それにみんな参加してほしくてチップを少なめにしたらしいよ」と教えてくれた。ようするに早く負けて酒を飲めという趣向である。

なんだかなあ、と思いつつも、まんまと主催者側の思惑通りに、ぼくもさくっと負ける。レベル6という過去に例を見ない早さで吹っ飛ぶ。総参加者数だけで、まだ順位すらでない時間。

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プレイヤーズパーティーの開始時間にすら届かない時間で負けてしまったので、今日は予定通りキャッシュゲームを実行するのみである。

と、思ったらトーナメントがほぼほぼ終わったため、人がいない!昼間は卓が開いていない!どこでもいいから入れてくれ、と頼むともっともレートが低い、10ペソ20ペソの卓へ。

このレートは基本的に現地の人しかいない上に、プレイが雑(人様のレベルをとやかく言える立場ではないのが・・・)。ぼんやりと過ごしているとようやく6MAXを負けた人たちが帰ってくる。大体、2時間後くらいにレートを一つ上げてゲームをすることができたのだが、今日はまったく手が入らない。あー、と阿呆のようにぼんやりとする。

そしてさらに1時間くらいたった。後ろのテーブルでオマハが始った。聞くとレートも高くない。リアルでオマハをやったことなかったので、ふらりと参加。

そうしたら、まさかの2回おかわりをすることになる(チップがゼロになって買い直すこと2回)。4カード作って小銭を稼いだあとに、4カードに大金を振り込む。フロップフルハウスがターンで弱いフルハウスに成り下がる。下のストレートできたら、上のストレートがいた。などなど、文字にすると降りることができそうな感じなのだが、普段からフルハウスを降りることができないと、できやすいゲームでも降りれない。

それでも周りもそうらしく、ドローをガンガン引きに来るので、一回の勝負で2万ペソほど取り戻したりしながら、最終的にはプラスになった。

次の日の飛行機が早いし、だらだら残ると負けてしまうので、日本チームの皆様と挨拶を交わして、後ろ髪を引かれつつカジノを後にした。

結果的に、今回もマイナスだった。そして、ついに最初に稼いだ分の賞金を使いきってしまった。なんとかせねばなあ。

完。