APPTマニラ2024.8(2)

APPT2024.8マニラ

メインイベントのレベル3にて、AAとKKが配られ、スチールに終わることなくチップが増える。3万点スタートのところ、すでに4.7万点だ。昨日に引き続き、今日もいい感じである。

昼間の会場は太陽の光がガラス越しに差し込む。まさか、日差しが熱いという稀有な会場だ。部屋の中なのに、ガラス越しに微妙に肌がジリジリと焼ける感覚。おまけに太陽がまぶしすぎて、赤色が黒に見えてしまう現象も。なんどかフロップフラッシュ完成!とぬか喜びしてしまう事態発生。この会場は夕方から夜向きだわ。

僕の座っているテーブルは弱い人2名、自分より強そうな人2名、残り自分と同じくらいといった感じでバランスがとれた感じで悪くない。このところ、メインイベントにも参加していなかったので、久々にインマネしたい。

隣のテーブルには、有名ユーチューバーのじぇいそる氏が座っている。撮影をやっていたところを通ったし、後ろのテーブルだから、もしかしたら映像に映っているかもしれない。あとで要チェックや。

レベル4 200/400

またもやKKがくる。今日はついている日か!嬉しさでぴょんぴょんしながらレイズすると、ビッグブラインドがオールインしてくる。ファッ!相手も調子よく4万点を越えている。序盤に、ふざけて弱いポケットやAKで全弾打ち込んでくる人は、まれに見かける。

AA?AAだったら、相手を下ろさずに3ベットでいい気もする。せっかくのプレミアムハンドで相手を下ろさなくてもいいような。AKの可能性が一番高いな。本日はそう簡単にAが落ちない気がするし、ここは勝負や!コォル。

「ペロン・・・こ、これはAA!」頭の中の迷探偵が事件を察知。しかし時はすでに遅く、もりゃ~まは、その場でぐったりと倒れ、頭の中でルーベンスの絵を思い浮かべながら、迎えにきた天使と犬のパトラッシュと共に天に召されたのであった。

~fin~

レベル4ってwwwwww20万円払ったメインイベントがものの数時間でwwwwww目を閉じると、煽りの弾幕が右から左に流れてくる。ぐぬぬ、と顔を歪ませながら、昼からやっていた別のトーナメントに参加。このトーナメントも特筆すべきところもなく、レジスト終了くらいのタイミングで終了。

暇そうにしているコロンビア君に声をかけ、クラップスやルーレットなどカジノゲームに興じる。ほどなくして、同じ京都プレーヤーのジャックさんと合流。去年のAPPTはゲン担ぎのためにスーツ姿で来ていたジャックさん。さすがに今年は暑すぎたのか私服だ。

バカラにのめり込んでいるジャックさんの隣りで、ちまちまと相乗りして賭けていると、少しだけ勝ちになった。サイドギャンブルは才能がゼロで、一人ではほとんどしないのだが、強い人がいるときだけは、少し便乗する。

しばらく遊んでいると京都のクレアさん(男)グループとも合流し、総勢10人くらいで食事に行くことになった。皆の周りで物欲しげにウロチョロしていると、僕も混ぜてもらうことに。ありがたい。グループ内にフィリピンに駐在して働いてる方がいて、その人の案内で、日本人シェフがいるといわれる日本食レストランに案内してもらった。

その後、バーでカラオケをしたりクラブをうろついた後、僕は皆と分かれ、京都の友人が2週間前に開いたというバーに顔を出しに行く。日本語を喋れるスタッフと軽い世間話や友人の話をして帰宅。ホテルに着くと3時を過ぎており、そのまま倒れるように眠った。

三日目。同じ京都のジャックさんやコロンビア達は今日がメインイベント出場予定らしい。一瞬、もう一度出てみるべきかどうか迷ったのだが、庶民の僕には8万ペソ(約20万円)を二度も支払うのは難しい。

後ろ髪をひかれつつも、昼から始まっているスーパースタックターボに出場。4万点もあるので、15分回しだけど、まあまあ遊べるだろう。

レベル7まで何も絡むことなく静かにしていたのだが、ようやく一回勝って4.6万点に。そこから調子が良くなってくる。

レジストが締め切られ、参加人数は90人。

レベル12で残り52人まで減った。本日一回目のラッキーが起こる。AQ>AKで、弱い方のハンド(AQ)で勝つ!

11万点まで増えて調子にのって、55で3ベットしたり66でショートのオールインを受けていると、あっという間に6万点まで減らしてしまった・・・。チップが増えたら、つい・・・。

レベル17 4000/8000。アベレージ16万点。残り22人。

13人からインマネで、なんと僕はまだ4万点。スタートチップのままである。たぶん、22位か21位くらい。覚悟のATオールインが88を倒して、無事にダブルアップ。10万点。

レベル18 5000/10000 アベ20万 残り18人。

このまま、ひたすら耐えれば、2BBくらいでインマネもできそうな気がしてきた。しかし、それはない!勝負あるのみだ。

全員が降りて、スモールブラインドVSビッグブラインドの形になる。スモールブラインドの僕が、J6でオールインスチール。コールされた!あいや、スチール失敗!しかし、相手は55で、まさかの2オーバー。

リバーで6が当たり、ダブルアップ!17万点に。あと一回!

レベル19 6000/12000 残り15人バブバブ。自分よりショートが三人くらい。早く・・・早く、皆飛んでくれ!(他力本願)

レベル20 8000/16000。アベレージ28万点。僕はブラインドで削られ10万点。都合よく2人同時に飛んで、インマネ確定。ずーっとショートから耐えていて、時折ダブルアップで滑り込んだ。いやあ、よくやったほうだ。もう悔いはない。

レベル21 10000 15000 まだ12人いる。アベレージ36万点。

いくつかスチールを成功。そして、A9でオールインすると・・・あいや!AKにコールされる。ついに捕まってしまった。ここまでか・・・。

ターン9!!リバーでKは拾われず。

本日3度目くらいのラッキー。負けているハンドからの勝利。ついに37万点に!アベレージになった。

レベル22 15000/30000 ワイは40万点くらい。

カードをにじりと、捻り上げると尖ったカードが二枚。そう、AAである。このトーナメントで始めてのプレミアムハンドだ。

レイズ6万!コールコール。と2人ついてくる。

KJT。ボード酷すぎるだろ・・・余裕で2ペアもいるし、TTあたりのセットもある。僕も厳しいが、相手も厳しいだろう。ここは、決死のレイズだ。9万点のレイズに一人ついてくる。

とりあえず、現状最強だ。フラッシュドローがあり、それをフリーで見させるわけにはいかない。ここまでのチップで十分である。僕は高らかにオールインを宣言。

すると、コール。引き分けか?相手は、T9のフラッシュドローだ!怖いやつだ!

無事にフラッシュは落ちることなく、なんとなんと、このタイミングでダブルアップだ。そして、ここでファイナルテーブルへ。びっくりしたことに僕がチップリーダーだ。周りの人たちも「お前・・・ずっとショートだったよな。一体なにがあったんや」と目をまんまるくしている。

僕以外のショートがチップを奪い合い、現在、6名。レベル24。20000/40000。ここで、QQが手元にやってくる。これは変にぶつかってチップ減らしたりするやつや。気を付けないと・・・

フロップQのセット完成。

ターンQのクワッズ完成。

チェックコールを繰り返し、リバーの最後でリレイズ。相手はKのトップヒットを降りたらしい。思わず、QQをテーブルの皆に見せるとワイワイと盛り上がる。点数は96万点とダントツだ。

一人また一人とぶつかっていなくなり、ついに3人になった。

チップ量がほとんど一緒くらいだ。フィリピン人のおっさんと韓国人のおっさんが「ICM、ICM」と騒ぎ出す。チップ量が同じくらいだから、賞金をならそうって言っている。

正直、あんまり気乗りしなかったのだが、韓国人のおっさんが「俺、賞金さえ貰えば、トロフィーいらんねん。ディールに乗ってくれるなら、俺は3位でいいよ」というではないか。無欲すぎんか。

フィリピン人のおっさんは、明らかに僕よりもスキル不足である。そして、プロっぽい韓国おじさんは、お金が一番重要らしい。確かに、1位と3位では40万円くらい変わるしなぁ。僕は金額よりもトロフィーのほうが重要だ。いやはや、なんともありがたい申し出だ。ディール成立!

フィリピン人のおっさんと二人になる。お互い、握手を交わし、卓上に置かれたトロフィーを見る。物欲しげにトロフィーを手に取ったおっさんが、ポツリポツリと語りだす。

「俺さ・・・万年2位なんだよ。前も、その前も、ずーーっと2位なんよ。1位って取ったことないんだ・・・今回は本当になんとか勝たせて欲しいんよ」

そっと、おっさんのHendonmobを見てみる(過去の成績が分かるサイト)。2016年から初めて、インマネが40回程度、2位が5回。ちなみに僕は2014年から初めてインマネ30回、2位が2回。なんか、ちょっと似てる。年に数回だけ参加する感じ、レクリエーションプレーヤー感がお互い溢れてる。

「おっちゃん・・・わかるわー・・・」日本語で返事し、席に着く。すまん、おっさん、今回も2位でお願いします。

韓国の人がいなくなったおかげで、五分五分のチップ量で開始。ヘッズアップ!

最初は、取ったり取られたり、チップがどちらにも偏ることなく、お互いの様子見。

FTの時もそうだったんだけど、このフィリピンおじさん、ドロー大好きおじさんだ。ドローがあればどこまでもついてくるし、強気になって打ってくる。逆にドローがなくてヒットもしていなければ、CBを打つだけで、さくっと降りてくれる。フロップの段階でかなり特定可能だ。おまけにプリフロの3ベットやオールインはほぼない。ある時は本当に強い時だけ。

相手を把握しているのだが、10連続くらいハンドが8以下が続く。フロップ開いて戦うも、おじさんドローがたくさんついているのか、強い。こっちは何も絡まない。ガシガシやられる。

ヤバイ。押されてる!あっという間にチップ量が2:8と危機的な状況になる。ピンチ。

ようやくKJのような良いハンドが配られる。プリフロオールインだと、運悪く負ける可能性があるので、フロップをしっかりと見に行く。39K。トップヒットだ。ここでオールイン!

すると、相手は少しだけ悩んでコール。5Jでフラッシュドローである。やっぱりドローが大好きw

相手はフラッシュを引けずに僕はダブルアップ。普段、ガッツポーズなどを見せない僕が思わず「よし!」と感情を表に出す。これで4:6とまだ負け気味ではあるが、若干取り戻せた。

「ここ、俺がフラッシュ引いていたら勝ちだったんだ・・・俺の・・・勝ちだったんだ」とフラッシュが引けないことを壊れたカセットのように繰り返し呟くドローおじさん。明らかにショックを受けてる。

心に傷を負ったおじさん、パッシブになる。フロップのCBに必ず降りるようになり、僕はブラフばかりで5連勝くらいする。8:2と大きなリスクを取ることなく簡単に逆転した。

フロップ 35J

僕はJ8でトップヒット。いつも通り、CBを打つと相手からオールイン。キッカーが負けている可能性が高い。でもドローっぽい気もする。相手のオールインも相当早かったので、ドローだろう。ドローおじさんだし!ここは勝負だ。コール!

相手は57o

ドローじゃない。ミドルヒットでオールインしてきたみたいだ。さっきまで絡まなかったんだろう。我慢ができなくなったんだと思う。

関係のないカードが二枚落ち、Jヒットの僕の優勝が確定した。

つづく