APTセブ旅行記(1)

フィリピンいっぬ

去年の5月にマカオのポーカー大会(APPT)で入賞したことをきっかけに、海外まで足を伸ばすことが多くなった(といっても三回だけだが)。

今年最初のポーカー大会は、フィリピンのセブ島。APT(アジアンポーカーツアー)の最初の大会だ。

2015年1月27日から2月4日までの9日間のイベント。僕は29日の夜に到着。

f:id:moryama:20150129190106j:plain

夜の7時くらいにマクタン空港に到着。

タクシーで4,50分ほど走る。宿泊するホテルはtune hotelという、ビジネスホテルみたいなところ。水回りも綺麗だし、部屋も清潔感が溢れていて、一安心。歯磨き用のコップと冷蔵庫がないけれども、最近は冷蔵庫で飲み物を冷やしていない生活を送っていたので、たいして気にならず。口コミにかかれていたクラクションもあまり聞こえなかった。

f:id:moryama:20150129210852j:plain

荷物を置き、カジノが入っているウォーターフロントホテルまで、てくてくと歩く。600メートルくらいだと思っていたのだが、案外遠い。15分から20分程度かかった。半袖Tシャツでほんのりと汗をかく。ちなみに日本では雪が降っているそうだ。

晩御飯を食べようと思っていたのだが、まずはカジノの雰囲気を見に行く。

3時間ほど、リングを打つ。25/50ペソの低レートでキャッシュの感覚を取り戻す作業。結果、200ペソ勝った。大体560円くらい。ううむ。

食事はありがたいことに先に来ていた日本人グループの皆様に誘っていただき、10数人で韓国焼肉を食べたきた。美味しかったです。

f:id:moryama:20150130145736j:plain

↑ウォーターフロントホテルは高級な感じ。

二日目。

今日がメイントーナメントの初日だ。ちなみに、メイントーナメントの1回戦は3回ある。今日負けても明日チャレンジできるし、明日負けても明後日に再度挑むことも可能。

参加費の5万ペソを支払い参加する。僕は序盤が下手くそなので、1時間半ほど遅れて参加。本当は2時間半ほど遅らせたかったのだが、どうも気持ちが先走る。

1時間ごとにレベルが上がる、2万点持ちのかなりゆっくりとしたストラクチャーである。

前半、特に暴れることなく、プレミアハンドが来た時だけプレイするようにする。いい具合に最初の3時間の間にKKが2回、AAが2回も入る。チップは3万点付近をうろうろ。

中盤。強いけど、手が噛み合わなかったり、リバーで拾われたり、オープンエンドフラッシュドローを引かなかったりして、1万5千点までじわりじわりと減ってしまう。

中盤から終盤。日本人だらけのテーブルになる。9人中7人が日本人。日本人トップクラスの人や常に海外上位入賞の方々など、実績を知っているだけにきついと感じたテーブル。なんとかしがみついて、最後の2レベルでテーブルブレイク。

最後のレベル。手が入らなくなり、アンティなどに削られ、1万点をうろうろ。リンプ員が4人の時にたしか、SBで「QK」が来る。僕もしょぼくリンプイン。

フロップ「10 Q 7」色は自分と絡まず。Qのワンペアができた。

僕より少しチップがショートだったボタンがうんうん唸りながら持っているチップの3分の1入れてくる。コールすると僕もどうしようもなくなる金額になってしまうので、オールイン。すると、ボタンは「うっひょー」と言わんばかりにコール。

相手は「10 Q」ツーペアだ。

ターンで「A」が落ちる。そしてリバーで「J」がめくられて、僕のストレート勝ちになった。相手は喜びから絶望の表情に変わり、ドンッッ!とテーブルを殴って席を離れていった。こんな時、どんな顔をしていいかわからない(たぶん笑ってはいけない)。

これでなんとか2万8千くらいになり、初日が終了した。

f:id:moryama:20150131150711j:plain

三日目。

街をうろうろしていると野良犬に噛まれるかもしれないから気をつけろ、と言われていたのだが、この毛並みと顔つきならば安心だと思ってパシャパシャ写真を撮る。ピントがまったく合ってなくてがっかりだ。

ポーカーの試合は大体昼以降に始まる。メインイベントで1時。サイドは夕方から夜にかけて行われる。

午前中にメールチェックや仕事の案件を片付ける。その後、目の前にあるアヤラモールに出向き、食事をとる。

f:id:moryama:20150130141113j:plain

食べ物は、これといったものがないと聞いていたのだが、わりかしどこのご飯も美味しい。

f:id:moryama:20150131225139j:plain

シシッグと言われる肉と野菜を炒めた食べ物。ご飯によく合う。

ご飯を食べ終え、てくてくと歩いてカジノへ。3時からのトーナメントなのだが、2時くらいにつく。僕のスタイルだと1時間だけキャッシュをやっても損するだけなので、ホテルのロビーで持ってきた「竜馬がゆく(5巻)」を黙々と読みふける。現在、長州藩と薩摩藩を手を結ばせるところらへん。

気がついたら3時40分になっていた。竜馬が船を手に入れ、僕がシートを失ってはいかんぜよ、と慌ててポーカールームへ。1万点スタートの50/100なので、すでに100BB。のんびりしている暇はなかったのだった。

しかし、ここから2時間、まったく手が入らない。「2」が絡むハンドが多いこと多いこと。2時間の間でもっとも良かったのは、「A 10」だったのだが、3ベットが入って降りる。

6時くらいからガラリと風向きが変わる。

KKが来て、フロップオールイン勝負。相手はAK。僕が勝つ。ダブルアップ!

ショートと20BBくらいの二人オールイン。BBの僕の手にはAA。にやにやしながらコール。20BBくらいのおばちゃんが持っていたQQにリバーでQを拾われて負ける。

そのあと、すぐにKKが来る。オールインするとティルトしていると思ったのか、ローポケットの二人がついてくる。うまい具合にすり抜けて、トリプルアップ!

またすぐにQQが手に入る。しかし、KKに負けてしまう。

そして、またもやQQだ。嫌だなぁと思いつつ、突っ込んでしまう。するとAAが出てきて、10BBを下回る。

1時間の間にチップリとショートを繰り返し、8時ごろには、自然死した。特に最後のQQは相手から嫌な感じがプンプンしていたのに、自分の感覚を信じ切れられなかったのが悔しい。

カジノの二階の何もない空間でぼんやりと30分呆けてから、メソメソと帰った。

つづく