ポーカー日記「WSOP ラスベガス編」 その2

MGM

よく眠れないまま、三日が過ぎた。

予定では昨日のトーナメントでDAY2に出場し、気合を入れて勝負にいくはずだったのだが、無様に負けてしまったので、暇を持て余す。

京都の知り合いのOさん(元プロとはまた違う)から頼まれていた物があったので、晩御飯を一緒に食べる約束をして、夜までベネチアンでキャッシュゲームをする。

1-2の一番安いところで数時間ほどかけて、少し負ける。今日も今日とてハンドが来ない。

なんというか、6月に入ってから何もいいことがない。僕の周りはギャンブルをする友人が多く、その仲間達は「ついていないとばかり言っていると、本当にツキを失うから言葉にしないほうがいい」とアドバイスを受け、意識が高いビジネス関係の仲間からは「ネガティブに考えていると、ネガティブなものにばかり意識が行くよ。もっとポジティブに前向きに行こう!」と励まされ、心の支えにしているライフハック系の記事を読むと「成功する人間は、7つのどうたらこうたら・・・」と丁寧に煽ってくる。

なんかよくわからんが、これが大殺界というやつか・・・。もんもんとした気分である。

厄払いと景気づけをかねて、Oさんと元プロのOさんの3人でステーキを食べる。念願だった、Tボーンステーキだ。子供の頃(アメリカに住んでいた時代)しょっちゅうこれを食べていた。懐かしい、厄を去れ、肉うめえ、などと郷愁と祈りと雑念が頭の中をぐるぐる回る。

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ダブルOさんの話を聞いていると、二人ともしっかりキャッシュで勝っている。調子が悪いみたいなことをいいながら、しっかり勝っている。酒を呑みながら、誰々が入賞したとか、チャイポでいくら負けたのだという話を聞き、そんなにだらだらせずに解散。

ホテルの近くに戻り、また一人でMGMへ。本当はキャッシュを打とうと思っていたのだが、10分後くらいにトーナメントをやるらしい。運気を取り戻すために、ラスベガスの雰囲気にも慣れるため、気持ちを立て直すため、出場を決意。50ドルだから、ちょうどいいしね。

参加者は30人~40人程度。15分ストラクチャーのターボイベント。ラスベガスはどこのホテルでもポーカーをやっていて、しかも、どこでもハウストーナメントを定期的にやっているので、ポーカー難民になることがない。実に素晴らしい。

テーブルは、一人だけまともに打てる人がいて、他は非常に弱い人たちだった。中にはレイズの仕方を知らない人もいた。聞くと、初めてライブでポーカーするそうだ。WSOP会場から離れれば、こんなものなのかもしれない。

で。結果からいうと、ポーカー初めての人に飛ばされた。しかも、僕のオーバーベット気味のオールインに気が付かず、しかもBBのコール額さえ間違えている。

運気の回復リハビリどころか、傷を深くしてしまった感がある。

やけくそになって、2-5のキャッシュを打つが、2時間やって1ドル勝って終わった・・・。

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※(上記の写真)MGMのホテル

ホテルに戻ると、ゴキブリなのかコウロギなのか、なんかよくわからない、あまり気持ちのいい感じのしない虫が「よろしくニキー」とお出迎えされる。殺すのも忍びないので、ふたっぽいもので、封印しておいた。

こちらでは夜中の3時くらいなのに、日本ではまだ夕方19時くらい。

案の定、眠れないまま夜明けを迎えることになる。