APTテグ(2016)

大邱のラブホテル街

『信長の野望』の最新作が思った以上に面白く、今回の韓国ポーカーを断念しようかという謎の考えが一瞬頭をよぎるが「ええい、テレビゲームなどにうつつを抜かしてはいかん。時代はポーカーである」と己を奮い立たせ、なまった体に鞭をうち、少し温かくなり始めた京都を飛び出した。

今回の旅は韓国のテグ(大邱市)。

韓国第三の都市(人口250万)と呼ばれ、日本で言うならば名古屋(人口230万)あたりにあたる規模の街。この街にも外国人専用カジノがあり、今回の大会はそこで行われる。APT(アジアンポーカーツアー)という大会で、アジア各国のカジノで定期的に行われている、アジアで2番目に有名なポーカーツアーだ。

ソウルのウォーカーヒルに関する噂や情報はネットや人づてにいろいろ聞いているのだが、なかなか大邱に関する情報は少ない。

事前にネットで調べても出てこない。おそらくまた僕のブログが「テグ ポーカー」などで引っかかってくるかと思うので、旅行記の前に少しテグ(大邱)でのポーカーに関する情報を記載しておこう。

◇2016年3月のテグのポーカーとその周辺に関する情報。

関空からであれば直行便で1時間半程度で着く。LCCを使えば往復で2万3千円で、関西人は東京行くよりも安く早く着く。聞いた話によるとプサンから韓国の新幹線で30000w程度で来れるらしいので東京からピーチでプサンに行き、そこから新幹線って手もありだろう。

「インターブルゴホテル(Hotel Inter-Burgo )」は空港から大体10分程度の距離にある。東大邱駅からも10分程度の場所でタクシー代も大体5000wから6000wの間でたどり着くことができる。タクシーの運ちゃんに日本語発音で「インターブルゴ」か「カジノ」と言えば案外通じる。カジノの周りは何もなく、歩いて北西に20分程度移動すればぼちぼち飲食街が見つかる。

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トーナメント期間中であれば、APT日本人割引でホテル代は一泊10万ウォン(1万円くらい)に安くなったのだが、普段は14万ウォン程度らしい。もっとも滞在費を安くするのであれば、カジノから歩いて先ほどの北西の飲食街にらへんにあるラブホテルに泊まるのが一番いいらしい。噂によると一泊30000ウォン程度で泊まれるのだが、ネットでの予約受け付けはやっていないため、現地で飛び込みで行くしかない。旅慣れしている人にはお勧めだが、そうでない人は東大邱にあるネットで予約できるラブホかairbnbの個人マンション、またはカジノに泊まるとよいだろう。

ポーカーは大体平日も休日も1卓しか開いていないらしい。現地プロの方に話を聞くと2卓開くと「今日は人が多いなぁ」と感じるようだ。レートは1000w-2000w。バイインの上限は100万ウォン。ポーカーに力を入れたいようで、昼の2時から2時半の間に着席し、3時間以上プレイをしていると5万wをカジノ側から貰える。2時に着席し、人が集まらず5時から開始の時は、5時から3時間遊んだらお金は貰えるとのこと。いつまでこのプロモーションをやるかは未定なので、現地プロになろうと考えている人はカジノに確認してから行くとよいだろう。

カジノでは日曜日以外は、晩御飯に食べ放題ビュッフェ券が貰える。また基本的に飲み物は無料で、ビールも飲み放題である。wifiもカジノでも街でもあちこち飛んでいるので、わざわざレンタルwifiを持っていく必要はない。

(ポーカー読者の諸君らは、毎日3時間座って5000円貰い、ネットテレビでも見ながらポーカーして、晩御飯はホテルで済ませ、晩酌のビールを飲んで帰る生活を想像したことであろう!僕も同じことを考えたよ!)

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※カジノにもレストランは併設されている。室内プールもあるようだ。今はあいにくの冬だったので、外のプールに水が張っていなかった。

さて、ここからはいつも通り旅行記に戻る。

最近の旅の友である同じ京都のY氏と合流し、ポーカーをする前に荷物を置きに予約していた東大邱ホテルへと向かう。実はホテルへの飛び込みは昔痛い目にあったことがあるので、できるだけきっちりとスケジュールをたてて行動しようとしている。

東大邱駅を南に下っていくと、これでもかというくらいにニョキニョキとラブホが乱立している。

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そのうちの一つ「H motel(ブティックホテルH)」に入った。部屋は広く、水回りも綺麗だ。一泊大体7600円程度。今回はY氏と折半するので一人3800円だ。東大邱市駅まで歩いて10分くらいの所。カジノに泊まっても一人5000円でいけたから、カジノまでのタクシー代(500円)などを含めると同じくらいになるのでちょっと失敗したかなと思ったが、まあ初めての場所だからということで自分を納得させる。

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※奥がダブルベッド。手前がシングル。デスクトップも完備。十分な広さである。

軽く近所でご飯を食べた後、さっそくトーナメントに参加。KOバウンティに少し遅れて出場するが、ハンドが特にこないまま、一人も飛ばせぬまま、さっくりと終了する。

メインイベントのサテライトも出場。11人に1人がメインに行ける。22人が参加した。ぴったり2名が通過できる。サテライトでも、マカオのイベントとは違って20分回しのゆっくりめのストラクチャー。取ったり取られたりしながら、なんとか残り3人まで残る。チップ量は三人とも同じくらい。そして、案の定というかお約束というべきかバブル(入賞直前)で負ける。「1010」でオールインスチールをしたら、「JJ」が出てきたでござるよ・・・とほほ。

去年のAPPTソウルの時、3回バブルを経験したビターな思い出がフラッシュバックする。ぴったりの22人だから端数の賞金すらない。一人でも多く参加していたら参加費くらいは帰ってきたのに!

ここまで残れるハンドが来ているってことで幸先がいいのか、それとももっとも悔しい半ヅキ状態がやってくるのか。

いつもながら、心がざわつく感じでAPT大邱がスタートしたのであった。

~以下につづく~